自然体験型保育園「メリー★ポピンズ」は、株式会社ゴーエストが運営する保育園です。埼玉県、東京都、神奈川県の各地に認可保育園や指定保育所などを設立。その最大の特徴は、「託児」ではなく「育児」を行うという方針にあります。

現代社会では少なくなってしまった、自然のなかでの遊びを日常化。そのさまざまな体験を通じて、自分自身で考え、チャレンジできる「にんげん力」を育てることを目的としています。

その方針の土台となっているのが、農作業です。年に2回、3~5歳児のすべての参加希望家庭を対象に、新潟県南魚沼市の「みんなの田んぼ」で5月の田植え、9月の稲刈りを一泊二日で行っています。

ただ農作業をするだけではありません。田んぼはまさに自然の宝庫。カエルやイナゴ、トンボなどの生き物とふれあい、泥まみれになって遊ぶのは、とても楽しく貴重な経験となるでしょう。また、自分たちが刈り入れたお米を食べることで、自給自足の理解にもつながります。

メリー★ポピンズでは、普段から園内の農園でも畑仕事を行っています。年間農業計画にのっとって、種まきや水やり、雑草取り、収穫といった作業を毎日行うことで、イベントとは異なる、より地に足の着いた体験となります。もちろん、こちらでもヤギや鶏などの生き物とのふれあいや、マヨネーズやケチャップ、梅干しなどの加工など、命や食についても学んでいきます。

スケジュールについても、ただ決められたとおり実行するという受け身ではありません。プログラムにしたがって、保育士ひとりひとりがその子にとって何が必要なのかを考え、計画を立てていくのです。そのさいに、保護者を保育の外側に置き去りにすることもありません。つねに保育園の様子を伝え、提案を行い、力を合わせて子育てを行っていきます。

メリー★ポピンズでは、通常の保育園のように3~5歳児のクラス分けなどを行っていません。これは、さまざまな年齢の子どもたちと交流することで、コミュニケーション力やリーダーシップを養うためです。

その考えは園内にとどまらず、街で出会った人にはかならず挨拶を行うのが基本。月に1回の銭湯の日や、商店街ツアーをもうけることで、積極的に地域の大人たちとの交流もはかっています。これによって、子どもたちだけの世界に閉じこもるのではなく、携帯やメールでは得られない生のコミュニケーションを学ぶことができます。

また、健康な体づくりも方針のひとつです。室内でも屋外でも、つねにはだしで活動。真冬でも、できるだけ外で遊ばせることを心がけています。子どもたちを育てることは、この国の未来を育てること。メリー★ポピンズではそのような理念をもって、さまざまな自然保育を提案しているのです。